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計測情報メールマガジン 2020/07/09号

計測に役立つ情報をお届けするメールマガジン
本日は「音」の可視化についてお送りいたします。

【2020/07/09号:音の性質】このメールマガジンの 2020/06/25号 では、
音を可視化する為のモノサシとして・音圧:音の大きさ、気圧と同じくパスカル(Pa)で表すが、
一般的に対数表記にして単位はデシベル(dB)で表す
・周波数:音程、周波数として単位はHzで表す

があり、身近な音について音圧や周波数の例をご紹介しました。

今日は、音を可視化する際に知っておいた方が良いと思われる
音の性質について、お話します。

どれだけ性能が良い音源可視化機器を用いても、適切な測定条件を
設定したとしても、いつでも正しい音の表示がされるかというと、
必ずしもそうではありません。

それは、音には以下に挙げる性質があり、音源可視化機器で
捉えた場合に偽の音源(発生場所)として表示される可能性が
あるからです。

1.反射
浴槽や洗面器に張った水の表面に水滴を落とすなどして波紋を
作ると、周りの壁に当たって波紋が別な方向へ向かうのが見える
事があります。
音も波ですので、壁などの固いものに当たるとはね返ります。
これを音の反射と呼びます。
高い周波数の音は指向性が強く、反射しやすいです。

2.透過
室内で、壁を通して隣室の音が聞こえるといった経験をした方は
多いかと思います。このように、空気の振動である「音」は、
間に挟まれた他の物質を透過して伝わる事があります。
低い周波数の音は、透過しやすいです。

3.回析
音源との間に不完全な仕切りがある場合(上記の透過と異なり、
壁の一部分が開いているとか、衝立のような部分的な仕切り)
は、音が回り込んで伝わってくる事があります。
低い周波数の音は、解析しやすいです。

4.干渉
複数の箇所から発生した音や反射した音が、空間を伝わる場合に
ぶつかって、波を強め合ったり打ち消し合ったりする現象です。

音源可視化の測定にあたっては、音の上記の性質の為に音源が
正しく表示されない場合があることを念頭に置いて臨みます。

反射や回析のように原因となる障害物が分かる場合は、吸音材
を取り付けるのも一つの方法です。

・音源可視化製品
https://www.peritec-sales.com/product_category/sound-camera/

今回のメールマガジンはいかがでしたでしょうか。

ご質問や、取り上げて欲しいテーマがございましたら、
メールやお電話でお知らせください。

次回をお楽しみに。

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